🏫「問題との向き合い方」が子どもを伸ばす理由（2/3）

中学受験において、知識の量だけで合否が決まるわけではありません。
元中学校教員として、そして受験生を多く送り出してきた小学校教員として、私が強く感じているのは、「問題との向き合い方」が子どもの伸び方を大きく左右するということです。

例えば、間違いを素直に受け入れ、そこから学ぼうとする子は、知識が不足していても驚くほど早く成長します。自分の考えを言葉にすることが好きで、図や表を使って説明する力がある子は、思考力を深めながら学びを自分のものにしていきます。

一方で、塾に通っていても「勉強はキライ」「宿題は忘れがち」「間違いは隠す」といった姿勢のままでは、知識があっても応用が利かず、受験に必要な力が育ちにくいのが現実です。
このような場合、まずは「問題とどう向き合うか」という姿勢から見直す必要があります。場合によっては、長期的な指導が必要になることもあります。

子どもによって、伸びるスピードも、必要なサポートも違います。
だからこそ、画一的な指導ではなく、一人ひとりに合わせた関わりが必要です。
その中で、学びが“自分事”になっていくとき、子どもは本当に力をつけていきます。