「国語はセンスの教科ではない」と前回お伝えしました。
では、実際の国語テストではどんなスキルが求められているのでしょうか。
今回は、具体例を通して
“同じ根拠でも、出題の仕方が違えば答えが変わる”
という国語テスト特有の構造を解説していきます。
これを知るだけで、国語の見え方は大きく変わります。
■たとえば「登場人物の心情」を問う問題でも、出題でまったく違う問題になる
国語のテストで最も多いのが、
「下線部のときの登場人物の気持ちを書きましょう」
という問題です。
一見シンプルに見えますが、実際には出題の仕方によって求められる答え方が大きく変わります。
例えば、同じ文章を読んでいても…
① 文中から“理由がわかる部分”をそのまま書き抜くのか
- 指定が「書き抜きなさい」なら
→ 原文を完全に再現する必要がある
② “理由がわかる部分”を自分の言葉で書くのか
- 「書きましょう」なら
→ 文章の構造を踏まえ、自分の言葉で整える必要がある
③ “何文字目から書くか”まで指定される場合もある
- 「わかる文の最初の5文字を書きましょう」
→ 文頭の位置を厳密に特定する必要がある
④ 一文まるごとか、文の一部だけか
- 「理由が書かれている部分を抜きなさい」
同じ根拠でも、出題形式によって必要な作業がまったく変わるのです。
■つまり“読み取る力”だけでは答えられない
多くの保護者の方が
「心情がわかっているのにどうして点が取れないの?」
と疑問に思うのは、この構造を知らないからです。
国語テストでは、
- 読み取る力(内容理解)
だけでなく、 - 答え方の技術(形式理解)
が必須になります。
実際のテストでは、
- 書き抜き
- 何文字指定
- 文頭から文末まで
- 自分の言葉で書く
- 文脈を整える
- 指示語の置き換え
など、細かい技術が一つでも欠けると減点されます。
「わかっているのに点にならない」
という現象は、理解不足ではなく形式への未対応が原因なのです。
■この複雑さを“自然に身につけろ”と言うのは、あまりに乱暴
国語のテストは、
丁寧に分析して学ばなければ点が伸びない構造
になっています。
しかし現実には、
- とにかく問題量をこなす
- 解説を読んで終わり
- 「慣れ」で身につけようとする
という学習に偏っているケースが多いのです。
ですが、
形式を理解せずに問題数だけ増やしても定着しません。
むしろ間違った癖が強くなることもあります。
■“問題をどう解くか”を高い解像度で教えられる塾は実は少ない
市販の問題集や大手塾のテキストには、もちろん解説はあります。
しかし多くの場合、
- 解説は「答えの説明」であって、
- 「子どもが解けるようになるための技術」までは扱われていない
という構造になっています。
だからこそ、
- “出題形式の違い”を理解させる
- “根拠の探し方”を言語化する
- “書き抜きの技術”を具体的に教える
- “答え方の型”を持たせる
こうした指導を、体系的に行える環境が必要です。
残念ながら、小学生の段階でこれをしっかり教えている塾は極めて少ないのが実情です。
■国語は「教われば伸びる」教科です
国語はセンスでも運でもありません。
必要なスキルを言語化し、丁寧に伝えれば、
誰でも確実に伸ばすことができる教科です。
そのために、FUYUNOでは
- 国語テストの構造を理解した指導
- 子どもが実際に使える“解き方の技術”の伝達
- 形式による答え方の違いの指導
- 例題と根拠の分析をセットで教える授業
を日々積み重ねています。
■次回予告(第3回)
シリーズ最終回では、
「点が取れる国語力」を育てるために、FUYUNOがどのように授業を設計しているのか
を詳しく紹介します。
国語が苦手な子でも、確実に点が取れるようになる理由をお伝えします。

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