※当塾は、まだ少人数の学習塾であり、「学びの中心は子供である」というポリシーのもと、授業を作り上げています。そのため、授業内容や指導方法は流動的であることをあらかじめご了承ください。
【基本的な授業ポリシー】
当塾では、算数を中心に、必要に応じて国語の授業も行っています。
この段階では、知識やスキルの習得に加え、学習に対する粘り強さなど、メンタル面の育成が非常に重要だと考えています。そのため、学びの楽しさを実感できる仕組みを構築しています。
具体的な取り組みは、次のとおりです。 ・授業後に毎回お渡しする「指導報告書」 ・「ミニテスト」と「個別の声かけ」 ・成長の記録である「がんばりの表(ポートフォリオ)」
指導報告書は、学びを一過性のものにせず、家庭での声かけを通じて、さまざまな大人から自分の成長を評価されることを目的としています。
ミニテストと個別の声かけでは、単に「点数をつける」「答えを書き直させる」「やり直しをさせる」といった「やらせる視点」に終始するのではなく、努力や成長の変化に着目し、個別に価値付けを行うことを重視しています。
がんばりの表は、テスト結果やアプリでの取り組みの評価を記録し、ポートフォリオとして長期的な成長を可視化できる仕組みになっています。
【算数】
算数では、まず基礎力を定着させるために、計算力の向上に力を入れています。アプリを活用し、記録を残しながら、自分の成長を実感できるよう取り組んでいます。
また、問題場面を具体的にイメージすることも大切にしています。1年生の初期段階を除き、「『合わせて』だからたし算」「『ちがいは』だからひき算」といった、単なるシステム的な処理方法のみを教えることは行いません。
具体物を使いながら、数の大小のイメージを作ったり(サムブロックス)、長さの量感(1mってどれくらい?)を意識させたり、問題の状況を絵や図で表したりなど、算数の問題が日常世界と結びつくことをとても大切にしています。

遊びの要素も取り入れ、「文章題カルタ」や「分数カルタ」などを通して、楽しみながら自然と理解が深まる学びを大切にしています。こうした活動により、一般的な学習塾では得がたい「塾生同士の関わり」が生まれ、互いを尊重したり、時にはライバルとして競い合おうとする気持ちが育まれています。

国語の内容
国語では、漢字の習得と音読を重視しています。
まず、漢字の習得においては、「読みテスト」の後に同じ内容で「書きテスト」を行います。これは、「読めない漢字は書けない」「音だけで覚えた漢字は、記号の暗記にすぎない」という考えに基づき、意味を理解したうえで覚えることを大切にしているからです。
書きテスト前の練習では、「この言葉、言い換えると?」「反対の意味の言葉は?」「この言葉を使って文を作ると?」といった問いかけを通じて、対話的に意味を深める学びを行っています。
国語の基盤である「読解力」を育むためには、語彙力の豊かさが欠かせません。語彙を増やし、言葉の意味をしっかりと理解しながら速く読めるようになることを目指し、漢字学習の中にその素地づくりを組み込んでいます。
次に、音読の取り組みでは、さまざまな語彙や表現を実際の文脈とともに体感的に理解できるようになります。文章の構造や話の展開も含めて内容を把握する力が養われ、読解の基盤となる「速く・深く読む力」へとつながっていきます。
具体的には、教科書などの文章を音読し、その様子をロイロ・ノートというアプリで録画・提出します。授業では録画をもとに評価を行い、その文章を使った問題にも取り組みます。これにより、従来のような「○回読んでおいてね」では見えづらかった、成長のプロセスや一人ひとりへのきめ細かなアドバイスが可能になりました。

算数同様、カルタを使った学びも行っています。低学年では、読書活動を促すために、名作絵本を紹介した「おはなしかるた」に取り組んだりもしています。

2025年の4月現在の内容を紹介しました。子供たちの実態に応じ、取り組み方(教材等)は流動的に変えていく予定です。どの方法で取り組むにしても、「子供を中心にして楽しみながら学びを進める」という、しっかりとしたポリシーは変えずに授業づくりをしてまいります。
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