🌱季節の問題は“覚える”より“感じる”が大事──一年かけて育てる感性(2/3)

小学校受験のペーパーテストには、季節に関する問題がよく出題されます。春の花、夏の虫、秋の果物、冬の行事──それらをカードで覚える練習をするご家庭も多いかもしれません。

でも、学校が本当に見たいのは「覚えているか」ではなく、「関わってきたか」。実際に見て、触れて、感じてきた経験があるかどうかが、子どもの答え方や表現ににじみ出るのです。

たとえば、秋の落ち葉を拾って遊んだことがある子は、葉っぱの色や形を自然に語ることができます。春に花を植えた経験がある子は、花の名前だけでなく、育てる楽しさまで話せるかもしれません。

こうした体験は、短期間で詰め込むことはできません。だからこそ、今から始める一年間が大切なのです。季節の移り変わりを感じながら、親子で自然や行事に触れていくことで、子どもの感性はゆっくりと育っていきます。

季節の問題は、プリントで覚えるものではなく、日々の暮らしの中で“感じてきたこと”が問われるもの。今から始めれば、春・夏・秋・冬を通して、たっぷりと体験を積み重ねることができます。

受験のためだけでなく、子どもの育ちのために──今この時期から、季節を感じる一年を始めてみませんか。