teacher and his students wearing face masks

子供の学びに大切な環境(要素)は何か その4

今回は、重要度が特に高いと思われる環境(要素)についてです。一般的な塾やプリント学習などの教材塾、オンライン塾で成績が伸びない子供は、この環境を整備することで劇的に成績が伸びることがあります。

3 学習する仲間(学校の友達・他の学校の児童)
4 一緒にいる大人(先生)
8 声掛け(共感的・論理的)

以上の3項目です。具体的に説明していきます。

3 学習する仲間(学校の友達・他の学校の児童)

子供の学びにおいて、知識を覚える(input)ことと、表現する(Output)ことは、往還(行ったり来たり)することで学びの効果・効率を高めます。逆に言えば、覚えるだけではなかなか定着しないということです。声に出し(Kinesthetic)、相手の話を聞き(Listening)、書いたことを読む(Reading)の認知の面から見ても、相手がいることはとても大切です。
これらの活動は、学習レベルの高低にはあまり関係しません。自分が低ければ、相手の話を聞いて考えるきっかけにしたり、逆に高ければ、相手にわかるように伝え方を工夫するなど、学び合いによるメリットは大きいです
※自分が低いときに、相手の意見に「タダ乗り(フリーライド)」してしまうことを問題視することもありますが、それは指導者の確認等で解消できる内容です。
一方で、相手との関係性は重要です。表現することをためらわせるような関係性(からかい等)では、これらの活動は阻害されてしまいます。この関係性を整理することは、教室をコントロールする「先生」の仕事です。そういう意味で、次の項目が重要になります。

4 一緒にいる大人(先生)

子供同士の関係性を整理する先生は、子供同士の学びの質を高めるのに大切です。さらに、考え方を広げ、深める発言をピックアップすることも先生の仕事です。時には、それらの発言を子供の代わりにすることもあるでしょう。
学びの場面において、「教える」(知識を提供する)というのは「先生」の仕事のごく一部にすぎません。子供が「学ぶ」のに、必要な環境を整えるのが「先生」の仕事と考えると、「教える」以外にもたくさん必要なことが見えてきます。
例えば、子供が問題を解いている途中で、間違えているのに気づいた時、何も言わないのか、「ここの答えは○○だよ」と教えるのか、ただ「間違えているよ」と声をかけ考えさせるのか、何も言わず後で自分で気付かせる促しをするのか…。内容や時間によって、できる対応は変わりますが、それらを意図をもってできるかが重要です。それが声として現れるのが次の「声掛け」です。

8 声掛け(共感的・論理的)

子供が一人で学ぶことは、単純な知識習得だけであれば、ある程度できるのですが、モチベーションを高めて継続的に学んだり、学ぶ楽しさを感じるのはなかなか難しいです。
悩んでいることに「この部分が難しいだね」、解決できたことに「粘り強く頑張ったね」と、その場・その時に(いいタイミングで)共感的に声をかけることは学びに向かう態度を大きく改善させます。
また、子供は思い付きで考え、表現することもたくさんあります。よい気付きについて、その根拠を整理し、文脈を言語化することで、学ぶことを論理的に価値づけることができます。これもまた、近くにいる大人の仕事です。
これらの声掛けは、一般的なご家庭でするのは難しいです。また、子供が多数で先生が1人の教室で、個別にプリントで学ぶタイプの塾でも、苦手とする内容です。
声掛けがこまめにできるのは、少人数指導のメリットの一つです。さらに指導者のレベルにより、声掛けの引き出しは変わってきます。そういう意味で「声掛け」は、子供の学びに大きく影響がある環境(要素)と言えます。

まとめはその5で。10月26日執筆予定。


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