小学校受験における「運動試験」は、子供の身体的な発達や指示理解力、集中力、協調性などを総合的に見るための試験です。ほかの地域と違い、北海道の受験においては非常にスタンダードな項目です。子どもの自然な動きや反応を観察する重要な機会となっています。
運動試験の内容は学校によって異なりますが、主に以下のような課題が出されます:
- 走る・ジャンプする:一定の距離を走る、ケンケン跳びをするなど、基本的な運動能力を確認します。
- 指示に従う動き:「赤いマットの上でジャンプしてから青いマットに移動する」など、複数の指示を理解して行動できるかを見ます。
- ボールや縄を使った運動:ボール投げ、縄跳びなどを通じて、手足の協応性や集中力を評価します。
- 集団での運動:簡単なゲームやリレーなどを通じて、集団の中での協調性やルール理解を観察します。
この試験で重視されるのは、運動能力の高さよりも「指示を理解して行動できるか」「最後まで取り組む姿勢があるか」「極端な不器用さがないか」といった点です。運動能力の高さが高く評価されることは少なく、学校内での生活に支障がないか(階段の上り下り、トイレの使い方、教室移動など)を見る試験と考えてよいと思われます。
家庭でできる準備としては、日常の遊びの中で体を動かす機会を増やすことが大切です。公園での遊び、簡単な体操、親子での運動遊びなどを通じて、楽しみながら運動に慣れることができます。また、指示を聞いて行動する練習も、遊びの中で自然に取り入れると効果的です。
運動試験は、子どもの「体の育ち」と「心の育ち」の両方を見る試験です。無理に運動能力を高めようとするよりも、子どもが自信を持って取り組めるよう、日々の生活の中で楽しく体を動かす習慣をつけることが何よりの準備になります。
最後に、田中学園立命館継承小学校が行っている「保護者作文」についても簡単に解説します。
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