小学校受験における「面接」は、筆記試験や行動観察と並ぶ重要な選考項目です。面接では、子供自身の様子だけでなく、保護者の教育方針や家庭環境、学校との相性などが総合的に評価されます。学校側は、子どもが安心して学べる環境が整っているか、保護者が学校の理念に共感しているかを見極めようとします。

面接の形式は学校によって異なりますが、主に以下の3つがあります:

  • 親子面接:保護者と子供が一緒に面接を受ける形式。親子の関係性や子どもの自然な姿が見られます。
  • 保護者面接:保護者のみが面接を受ける形式。家庭の教育方針や志望理由などが問われます。
  • 子供面接:子供のみが面接を受ける形式。簡単な質問に答えたり、受け答えの様子を見られます。

同じ学校でも、試験時期により実施の有無や面接方法が異なることがあります。

面接でよく聞かれる質問には、以下のようなものがあります:

  • 保護者への質問:
    • なぜこの学校を志望したのですか?
    • ご家庭で大切にしている教育方針は何ですか?
    • お子さんの長所・短所を教えてください。
  • 子供への質問:
    • お名前と年齢を教えてください。
    • 好きな遊びは何ですか?
    • 幼稚園(保育園)で楽しかったことは何ですか?

面接対策としては、形式ばった練習よりも、日常の中で親子の会話を大切にすることが効果的です。子供が自分の気持ちを言葉で表現できるよう、普段から「どう思った?」「なぜそうしたの?」と問いかける習慣をつけるとよいでしょう。

また、保護者は学校の教育理念をよく理解し、それに共感した上で志望理由を整理しておくことが大切です。面接では、家庭の価値観と学校の方針が合っているかが重視されます。

面接は、家庭の姿勢や子供の育ちを伝える貴重な機会です。緊張せず、自然体で臨むことが、良い印象につながります。

次の記事では、運動試験について解説します。


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