最近のオンライン授業は、「いつでも見られる」「有名講師の授業が受けられる」「塾より安価」といったメリットが強調されがちです。確かに、忙しい家庭にとっては便利な選択肢かもしれません。けれども、私はこうした“自由さ”が、学力向上には必ずしもつながらないと感じています。
塾に通うことの本質は、「拘束」にあります。決まった時間に教室へ行き、一定時間は必ず勉強する。これは、子どもにとって大きな意味を持ちます。「この時間は勉強しなければならない」という意識が、学習の習慣を支えるからです。
一方で、動画型のオンライン授業は、いつでも見られる代わりに「今やるべき時間」が存在しません。結果として、「あとで見よう」「今日はやめておこう」といった先延ばしが起こりやすく、継続的な学習が難しくなります。特に小学生のように、まだ自己管理が難しい年齢の子どもにとっては、時間の拘束がないことはむしろ不利に働くことが多いのです。
こうした課題を踏まえ、当塾では12月から新しいオンライン授業「MAXリアル塾~つながる、学びの時間」をスタートします。これは、リアルタイムで行う双方向型の授業です。決まった時間に、画面の向こうで先生とつながり、今ここで学ぶ。まさに“教室”のような感覚で、学びの時間を過ごすことができます。最新機器のMAXHUBを使いながら、魅力的な授業をお約束します。
「MAXリアル塾」は、ただの動画ではありません。毎週同じ時間に学ぶことで、学習のリズムが生まれ、継続的な学びにつながります。次回は、オンライン授業における「対話の欠如」について考えてみたいと思います。

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