✏️作文・面接で差がつく「伝える力」(2/3)

作文や面接では、「何を話すか」よりも「どう伝えるか」が大きな差になります。
同じような体験でも、言葉の選び方や構成によって、印象がまったく変わることがあるのです。

たとえば、「学校で友達と協力して掃除をした」という体験。
これを「友達と協力して掃除をしました」とだけ書くと、事実の報告で終わってしまいます。
でも、「友達が苦手な場所を自分が担当して、終わった後に『ありがとう』と言われて嬉しかった」と書けば、行動の背景や気持ちが伝わり、読み手の印象に残ります。

面接でも同じです。
「この学校に入りたいです」と言うだけではなく、「グループ活動で意見を出し合う様子が素敵だと思った。自分もその中で成長したい」と伝えられると、本人の思いがより深く伝わります。

こうした「伝える力」は、語彙力や構成力だけでなく、「自分の言葉で語る」意識が大切です。
誰かに言わされたような言葉ではなく、自分の体験や気持ちを、自分の言葉で表現すること。
それが、作文でも面接でも、読み手・聞き手の心に届く力になります。

「うちの子、作文が苦手で…」という声もよく聞きますが、まずは日常の中で「どう感じた?」「どんなふうに考えた?」と問いかけてみることが、伝える力の第一歩になります。


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