「表現力が大事です」と言われることは多いですが、実際にどんな場面でその力が問われるのでしょうか。受験においては、ペーパー試験だけでなく、面接や作文、グループ活動など、子ども自身の言葉で考えを伝える場面が増えています。

たとえば、面接では「どうしてこの学校を選んだのですか?」という問いに対して、自分の気持ちを言葉にして伝える必要があります。作文では、体験や考えを文章にまとめる力が求められます。グループ活動では、他の子と意見を交わしながら、自分の考えを整理して話す力が必要です。

こうした場面では、「何を考えているか」だけでなく、「どう伝えるか」が評価の対象になります。つまり、表現力とは、単に話す力だけでなく、考えを整理する力・語彙力・構成力・聞く力など、複数の力が組み合わさったものなのです。

また、表現力がある子は、先生や面接官とのやりとりの中で、相手の問いに対して的確に答えたり、自分の考えを深めたりすることができます。これは、受験だけでなく、入学後の学びにもつながる力です。

「うちの子、話すのが苦手で…」と心配される保護者の方もいますが、表現力は日々の積み重ねで育つもの。まずは、どんな場面でその力が問われるのかを知ることが、育て方を考える第一歩になります。


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