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小学受験、入学願書の志望動機で「本当に書いておいてほしいこと」3つのキホン

入学願書には「志望動機」について書くのが通常です。これは、面接の時にも深堀りされる内容なので、とても大事です。現役面接官の先生に聞いた、いくつかのポイントを紹介しながら、解説します。

なお、「書くべき」ではなく、「書いておいてほしい」としたのは、

(1) 「書いた方がよいですよ」というアドバイス的なメッセージ

(2) 「書いてくれるとありがたいな」という面接官視点からのお願い

の両方を含んでいるからです。

① 親子ともに覚えている、他の家庭にはない体験エピソード

誰でも書ける抽象的な「あるあるエピソード」はいらない

 よくノウハウ本の例を、ほとんどそのまま引用してしまい、結果「大人の想像(妄想)でも書けるエピソードしかない」、残念な願書があると聞きます。セットで見かける「幼稚園の先生に~と言われ」構文も、もう見慣れられているそうなので、その「書き方」だけでは、あまりいい印象を与えられないでしょう。

 大事なことは、「他とは違う」「自分の言葉で語れる」エピソードです。

 体験自体が奇抜である必要はありません。「子供が公園で花を見つけた」でも、「その花がきっかけで一緒に植物園に行って楽しかった」とか「家に帰って本で調べてカタカナを読むようになった」でもよいのです。

 それを、親子で心を込めて語れる「エピソード」に昇華しているかが大切です。そういった文章は読み手にしっかり伝わりますし、面接でも積極的に話すことができる「ネタ」となるでしょう。

 「エピソード」なので、制限字数と相談しながら、できるだけ具体的に相手に伝わるように書きたいものです。

② 「子供がはっきり自覚している」性格や特徴

親のひいき目はマイナスポイント。子供なりに客観視できているか

 子供の性格や特徴は千差万別ですが、文章に起こそうとすると基本同じようなものになりがちです。「粘り強い」「誰にでも優しい」「最後まであきらめない」「チャレンジ精神が旺盛」「元気いっぱい」などでしょうか。

 大事なことは、それが実態に伴っているかです。親の言うことをそのまま捉える面接官はいません。必ず、「具体的にどんなところでそう感じたのか」はセットで聞くはずです。子供のみの面接があるときには、「あなたのおうちの人は、あなたを『あいさつが素敵』と言っているけれど、あなたはどう思う?」などと聞くこともあるそうです。この質問の前に「あなたのいいところは、どこだと思う?」と聞いたりもするとか。

 子供が、自分の性格を自覚していること自体珍しいことですから、多くの場合、願書に書かれていることとは、食い違うものです。しかし中には、たどたどしくとも、エピソードを基に話す子供も一定数いるとのこと。その子供への面接官の評価は、「きっと保護者が優しい声掛け(例:○○をするなんて粘り強いね)を普段からしているのだろう」などとなるでしょう。

 つまり、「子供が自分を客観視するための環境づくりに、周りの大人が積極的に係わっているか」が、見える可能性があるということです。定番の質問だからこそ、「答え」を用意するのではなく、答えを導出するための「環境」を用意してあげたいものです。

③ 学校の教育方針と、家庭が目指す子供像とのリンク

子供像は表裏一体。裏面をどう捉えているかを大切に

 これは一般的な内容でどの願書にも書かれる内容なので、あまり差のつくポイントではなさそうです。

 ただ、家庭の教育方針や子供像は、表裏一体であることは一考の価値があります。「粘り強い」は「頑固者」、「誰にでも優しい」は「主体性の欠如」、「チャレンジ精神が旺盛」は「飽きっぽい」と読み替えることができます。この辺は、学校の先生が通知表で使うテクニックですから、事実がどうあれ、面接官もその裏面についての心配はすることでしょう。

 そうなると、(少し意地悪ですが)面接では「誰にでも優しいとありますが、逆に自分を通してやり抜いたエピソードなどはありますか?」「粘り強さが元でトラブルになったりした時に、どう対応しましたか?」という質問も想定できます。

 上記の質問に想定解を用意する必要はありません。しかし、「子供の長所は表裏一体」という意識があれば、より子供を深く理解することができるでしょう。面接官が本当に聞きたいのは、「用意された『いい子』の評価」ではなく、親が語る日常の姿である「実は~なところがあって」の部分です。その部分まで、子供の「特徴」(≠特長)を捉えている保護者は信用できる、という評価になりやすいでしょう。

 この3つを盛り込み、かつそのバックボーンとして「体験」や「子供理解」があれば、よいということになります。

 「小学校・中学校受験専門塾FUYUNO」では、入塾段階でカウンセリングを行い、あなたのお子さん・ご家庭に合った「想定願書」を3つ作成します。

 それを基準としながら、入試までの間に「体験」や「子供理解」を実体験として落とし込んでいただきます。必要に応じて、面談・カウンセリングを行い、経過を確認しながら、入試に向けた準備を進めます。

 その体験をする時間の確保も大切です。そのため、塾における宿題は極力少なく、授業時間も他の受験塾と比較すると長くないのです。土日や夏・冬休みは大チャンス。ぜひ、親子で過ごす時間を大切にしてほしいです。


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