「“やらせているのに”、なぜ自分から動かないのか」

そう感じたことはないでしょうか。

勉強をしてほしいと思えば、
・課題を増やす
・習い事を入れる
・家庭での声かけを増やす

こうして「やること」を整えていくのは、とても自然な流れです。

なぜなら、やったことには確実な成果が見えやすいからです。

英単語を覚えれば語彙は増え、
計算練習をすれば速くなる。

「やった分だけ力になる」という実感は、大人にとっても安心できるものです。

一方で、「やらなかったこと」で得られるものはどうでしょうか。

・何もしない時間
・ぼんやりする時間
・自分で何かを探す時間

こうした時間から生まれる変化は、とても見えにくく、結果も不確かです。

英語で言えば、こうした時間は Space(余白) と呼べます。

このSpaceは、確実に何かが身につくわけではありません。
だからこそ、大人はそこに価値を見出しにくいのです。

「何もしていない時間が増えて大丈夫なのか」
そんな不安の方が先に立ちます。

その結果、どうなるか。

私たちは自然と、「確実なもの」を優先するようになります。

より多くの経験、より多くの課題、
より多くの“やるべきこと”。

こうして子供の時間は、少しずつ埋まっていきます。

しかしここに、大きな見落としがあります。

やることが増えれば増えるほど、
子供からは「自分で決める余地」が削られていきます。

一日が与えられた予定で埋まっている状態では、
そもそも「自分からやるかどうか」を考える場面がありません。

つまり、主体性が発揮される前に、
その出番自体がなくなっているのです。

子供が動かない理由は、
意欲がないからでも、能力が足りないからでもありません。

単純に、「動くための余白」が残っていないことが多いのです。

この前提に気付けるかどうかが、
この先の関わり方を大きく変えていきます。


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