21-2 シリーズ①思考力はどこから 点と線

前回の記事では、思考力は知識の反対ではなく、知識を使う力ではないかという話をしました。

では、その「使う」とはどのような状態なのでしょうか。

私は、知識を「点」、思考を「線」と考えると分かりやすいと思っています。

例えば、

  • 雪は白い
  • 白いものは背景に溶け込みやすい
  • 旗は目立たなければ意味がない

これらはそれぞれ別々の知識です。

知識だけに注目すると、ただの点の集まりに見えます。

しかし、

「雪が多い地域では白旗が見えにくいのではないか」

と考えた瞬間、それぞれの知識の間に線が引かれます。

その結果、

「だから青い旗を使うのだろう」

という結論にたどり着くことができます。

最近の入試問題は、この線を引く力を見ようとしているように感じます。

昔の問題であれば、

「青い旗を使います」

と答えればよかったかもしれません。

しかし今は、

「なぜ青い旗を使うのですか」

と理由を説明させる問題が増えています。

つまり、知識そのものよりも、知識同士をどのように結び付けるのかが問われるようになっているのです。

もちろん、線を引くためには点が必要です。

点が一つもなければ、どこにもつなげることはできません。

だから知識が大切であることに変わりはありません。

ただし、点を集めるだけでは十分ではないのです。

学びの中で大切なのは、

「これはあれと関係があるかもしれない」

と考える経験を積むことです。

知識を覚えること。

そして知識同士を結び付けること。

その両方があって初めて、思考力は育っていくのだと思います。


次回予告

本当に学力が高い人は、点や線だけで物事を見ているのでしょうか。

次回は「面が見える人、点しか見えない人」というテーマで考えてみます。


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