22-2 シリーズ②暗記教育は悪だったのか 昔の優秀な人は何をしていたのか

「暗記重視から思考力を育てる教育へ。」

そんな言葉を聞くことがあります。

確かに、昔は今よりも知識を覚えることが重視されていたように見えます。しかし、本当に学力の高い人たちは、ただたくさん暗記していただけだったのでしょうか。

私はそうは思いません。

例えば、歴史が得意な人は年号をたくさん知っています。しかし、その人は年号を一つ一つ独立して覚えているわけではありません。

「なぜその出来事が起きたのか」

「その後どう発展したのか」

という流れの中で理解しています。

理科でも同じです。

植物や動物を一つずつ覚えるのではなく、共通点や違いを見つけながら整理しています。

つまり、本当に優秀な人たちは昔から知識を関連付けながら学んでいたのです。

ところが、その頭の中で起きていることは外から見えません。

周囲から見えるのは、

「たくさん知っている」

という結果だけです。

すると、

「あの人はものすごい量を暗記している」

ように見えます。

しかし実際には、知識を整理し、共通点を見付け、構造として理解しているのかもしれません。

私は、「昔は暗記、今は思考力」という単純な分け方には少し違和感があります。

本当に学べる人たちは昔から考えていました。

ただ、その考える過程が目に見えなかっただけなのです。

だからこそ、昔の学びを単なる暗記と片付けてしまうのは少しもったいないように感じます。


次回予告

義務教育内で覚える英単語数は昔よりかなり増えています。

それなのに「暗記の時代は終わった」と言われるのはなぜでしょうか。

次回は、暗記量は本当に減ったのかについて考えてみます。


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