子供の学びに大切な環境(要素)は何か その2

先に、当塾が「他と比べて重要度が低い」と考えているものを紹介します。

1 学習教材(プリント・テキスト)
2 学習する場所(塾・家)
5 学習する時刻(朝・夕・夜)
6 学習する時間(学年+10分など)
7 学習する頻度(毎日・必要に応じて)

以上の5項目です。具体的に説明していきます。

1 学習教材(プリント・テキスト)

世の中にはたくさんの問題集があり、それぞれに特徴があります。子供の学びの習熟度や、性格的な特性、現在の学び方などにより、合うもの・合わないものがあります。多くの子供に合う問題集もないわけではないですが、「この問題集をやっておけば、どの子供も受験で成功する」的なバイブルのようなものは、無いと考えています。
もっと大事なのは、学習教材を「どのように活用するか」です。

2 学習する場所(塾・家・リビング・自室など)

塾の存在価値の一つが、「強制的に学習をする時間・空間を設定できる」が挙げられます。しかし、これが他の場所でできるのであれば、必ずしも塾である必要はありません。「強制的に」というのがポイントで、結果的に「学習をする」量や質に影響するのであって、例えば量だけこなすのであれば、仕組みさえできていればよいのです。
また、家の中でもどこでやるかは、場所そのものが重要なのではなく、保護者の関わりやすさを基準に決めることが大事です。(学びの様子が見づらい)自室で勉強しても、それを見取って認められる仕組みがあるのなら、全く問題ないと考えます(難しいですが)。

5 学習する時刻(朝・夕・夜)

小学生の段階で、「朝型」「夜型」を意識しなければいけないほど学習時間を取ろうとするのは、よっぽど上手にモチベーションを高められるメンターがいるか、本人がやる気の塊のような性格をしている以外は弊害の方が多いと考えます。
次の「学習する時間」でも書きますが、子供が「学びの必要感」がないうちに学びを「強制」すると、学びを「バツゲーム化」し、「嫌なもの」「避けたいもの」という存在にしてしまいます。
まずは、子供が「学んでみようかな」と思わせることが、学びの最初の一歩として大事にしていることです。

6 学習する時間(学年+10分など)

上に書いた通り、時間を設定するなら「子供が納得した上で」が条件になります。「学校(教育委員会)が言っているから」などと他責的に考えず、目の前の子供にどうなってほしいのか、それに必要なのは本当にその時間なのかを一度考えることを大切にしています。
それを踏まえて、小学生が時間を決めて勉強することは、(学びの必要性を感じられない限りは)それほど大切なことではないと考えています。
また、目指している子供の姿は、「もし自分が『子供』だったら、受け入れられるか」という視点をもつようにしています。
習慣は手段にすぎないので、「習慣を身に付ける」を目的にしないこと。そしてそれを子供が見た時、「意味も分からず、させられている苦行」になっていないか、確認することをお勧めしています。

7 学習する頻度(毎日・必要に応じて)

上の内容ともつながります。「毎日宿題・家庭学習をやってほしい」と願う保護者の方を見かけます。その思いはよく理解できます。
でも、一度考えてほしいのは、1「毎日やれば勉強ができるようになる」というのは本当か、2「毎日やることでデメリットはないのか」という2点です。
「苦労を克服することで、成長する」という考え方が、現代社会においては古い考え方になってきており、私個人としても「小学生においては成り立たないだろう」というのが教員生活20年を経た感想です。
毎日楽しく学ぶのであれば反対はしませんが、それをするためには本人の素質と膨大なサポート、指導者のスキルが必要です。「学び」を「苦行」にしないためには、子供自身が「学んでおいた方がよい」と思ったときに、「じゃあ、勉強しようかな」と思えるような、学習との距離感が大切だと考えます。

あくまで「他と比べると重要度が低い環境(要素)」について、ここまでまとめると

学習教材は、教科書やワークに十分な価値があり、高額で特殊な問題集は必ずしも必要ない。学習する場所も、学習の評価(アセスメント)をしっかりできれば、それほど重要ではない。時刻や時間も、そもそも北海道の受験においては神経質になる必要もなく、本人の必要感なく毎日勉強させるのは、勉強との距離感を遠ざけ、勉強する気を失わせる。

という考えです。

じゃあ、どうやって「勉強ができるようにする」のか。他と比べて重要度が高いと考えられる環境(要素)について、その3で書きます。


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