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子供の学びに大切な環境(要素)は何か その3

今回は、他と比べて重要度が高いと思われる環境(要素)についてです。最重要項目は、その4で書きます。

9 テスト
10 学習するタイミング(復習・予習)

以上の2項目です。具体的に説明していきます。

9 テスト

テストが重要度が高いのは、それをどのように扱うかによって、その価値が大きく変わることに関係しています。
一般的にテストは、子供を評価するために用いられます。しかし実際に大切なのは、テストを通して子供自身が自分の理解度を客観的に振り返ることです。

 ※このことは、現行の学習指導要領でいうところの、育成を目指す資質・能力の中で「学びに向かう力・人間性」において、自分の力を客観視する(メタ認知)の力として位置づけられており、この力を育むことが求められています。

では実際、子供がテストを振り返って自分の力を客観視することを意識して、テストを行っている学校・塾はどれくらいあるでしょうか。忙しい現場において、○・×での点数を取らせることに終始してしまうことが多いのが実態と言えます。
具体的には、「なぜ間違えたのか」「どのようなミスをしやすいのか」について、指導者が分析・理解した上で、子供に考えさせる時間・場面を設定することが望ましいでしょう。
当塾では、「どうして間違えたと思う?」「どうすれば間違えないかな?」の問いを大切にしています。「しっかり」「間違えないように」「線を引いて」「丁寧に」「がんばる」といった、あいまいな対処法(?)ではなく、「自分はこういうミスをしやすいから、こうすればいいと考える」という体験が、自立した学習者になるための一歩といえます。
よって、「テスト」をどのように活用するかは、他と比べて重要度が高いと考えています。

10 学習するタイミング(復習・予習)

塾は基本的に予習するための場所と考えている方が多いと思います。
ただ学習効率に言うと、復習と予習ですと、圧倒的に復習の方が効率が良いです。つまり、塾での学びは学習効率的には「良くない」ものとなりがちです。そのため、多くの塾では宿題量を増やし、教える量を増やします。効率が悪いので、量でカバーするわけです。
その結果、学校での学びで得られるものはほとんどなくなります。すると、授業はつまらなくなり、積極的な子供は先生のコントロール以上に発言しようとし、消極的な子供は先生の話を全く聞かなくなります。当然学校で出た宿題は「処理」するだけの「面倒なもの」となり、効率のよいはずの「復習」する機会は失われてしまいます。
以上を踏まえて「それでも、全くわからないで授業に参加するよりは、わかって参加する方がマシ」という考えもあるでしょう。しかし、多くの場合「全くわからない」のは、本時の内容がわからないのではなく、それまでの学習の積み重ねができていない場合がほとんどです。

以上を踏まえて、理想的な予習・復習の関係は以下のように考えることができます。

(1) 塾で学校で学ぶ内容の準備段階が揃っているか確認する
(2) さらに、学校で学ぶ内容のポイントやミスしやすいポイントを知っておく
(3) 学校の授業に参加する
(4) 学校の授業の宿題や、塾でのテストなどを使って復習する
(5) 発展的な内容や、重要ポイントを追加で塾で学ぶ

結局、塾の時間は、学校での勉強時間に比べると少ないので、塾での学びだけで完結しようとすると無理が生じます。しかし、多くの塾は「学校で何を、どんな風に学んでいるか」を知らない場合も多いです。教科書はあっても、教科書の指導編(先生用の赤本)は見たことがないという人もいます。結果、塾の時間だけで完結しようとして、様々な弊害が生まれるというケースを何度も見てきました(学校の先生には、塾に行くと予習してくるから、授業の進行に悪影響があって迷惑、と考える人もいます)。

学校の学びを、もっと魅力的なものに押し上げるためのサポートと、学んできた内容を定着し発展させる場として、塾があると当塾では考えています。学校での学びが楽しくなって、復習を通して十分な力をつけることができるという、「タイミング」を意識した学習の在り方は他と比べて重要度が高いと言えるでしょう。

最重要項目についてはその4で。


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