2 インターネットの知識がある程度あること
「ネットで危険な目に合わないために少しでも大きくなってから…」というのは全くの逆です。大きくなると、より多くの危険に触れる可能性が上がるからです。
保護者と子供の関係がここでも影響しますが、小さい頃の方が保護者に相談しやすい傾向にあることも大いに関係します。小さなうちは関係性が良ければ、ちょっとしたトラブルや心配事も教えてくれます。それについて相談に乗ってあげればよいのです。
また、子供のインターネット環境に、「最初は」大人が介在することも大切です。私が過去に勤務しICT担当をしていた立命館慶祥小学校では、学校内や学級内でコミュニケーションツール(Microsoft Teams)を使っていました。子供は学級や先生と比較的自由にチャットが可能です。
大人が介在することで、トラブル行動も「大きくなってでは問題になりやすい」ことも、キャッチすることができます。
例えば、学級チャット内で、ある子供が晩御飯と一緒に家の中の様子がわかってしまう写真をアップロードしてしまったとしましょう。見られるのは、学級の中のメンバー(先生と子供と保護者)だけ。ここで大人(先生)が介在して、画像を削除するにあたり「家の様子を見られたら、家族(お母さん)はどんな気持ちかな」、「写真を見た他の人は、どんなことを考えるかな」などと聞くことができます。必要に応じて学級内で話し合いをもつこともできます。
子供が納得すれば、自ずと「やってはいけないこと」「やらない方が良い事」が自分事として理解できるようになり、自分で判断できるようになります。保護者に、「○○するのは良くないと思うけど、どう思う?」と聞いてくることもあるでしょう。
実際は最初にインターネット環境を与えるタイミングで、保護者の思いや願いをしっかり伝えて、介在することを納得できるものにする文脈を作ることが大切だと考えます。正直手間ですし、いちいち見ていられない…というのであれば、使用頻度の低い子供が小さなうちにその段階をパスするか、その手の管理をしている学校やシステムにお願いする、あとは「それは(保護者として)できなかった」と認めて、トラブルを覚悟する or 時期を遅らせて本人任せにしてしまう(放任・自己責任)ということになるでしょうか。できれば避けたいところです。
結局、子供の安全を最終的に守るのは、保護者が一方的に決めたルールや、キャリア(スマホ会社)のシステムではありません。お子さん自身の判断力です。ルールやシステムはその補助にすぎません。その判断力を育てるチャンスを、保護者が必死になって先に刈り取ることを「過保護」というのだと考えます。
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