1 北海道・札幌に小学校・中学校のよりよい受験文化を創りたい(受験を特殊なものにしない)
私はこれまで、北海道の受験文化が適用される、数少ない小学校である北海道教育大学附属小学校と田中学園受験文化立命館慶祥小学校の両方を経験し、北海道教育委員会に所属していました。ある程度俯瞰しながらそれらの文化を比較すると、北海道の小・中学校の受験文化については、いろいろ考えるところがありました。
現在、北海道の受験文化というものは、とても狭い範囲でしか存在していない(全児童数に対して2%以下)こともあって、他の地域や公立学校と比べるとかなり変わった文化になっています。都心部のような苛烈な競争があるわけでもないけれども、一部の熱狂的な「思い込み」も発生していたり、残念ながら子供を置き去りにした理論も少なからず散見されます。情報発信者の立場(受験塾・学校・親のネットワーク・合格者・卒業生など)により、情報が玉石混交状態で、何を信じていいかわからないという保護者もたくさんいます。
これまでの受験から帰納的に「問題を解く・質問に答える」を求めてそれに終始するのは、ある程度仕方のないことかもしれません。本来であれば、それぞれの小学校が求める子供像からの逆算を、演繹的に行いそれが自分の子供に合っているのかを判断するのが望ましい、理想的なことと言えます。まだそういった受験文化が根付いていない北海道・札幌において、私は何を信じて受験に向かえばいいか困っているご家庭や、子供の思いを大切にしながら子育てを行っているご家庭に、より自然な形で受験に向かい、子供や家庭に合った教育を受ける道筋のお手伝いがしたいと考えています。
もちろん、受験は関係なく学ぶ楽しさを伝えたいという思いもあります。ただ、今の北海道では受験して行く上記のような学校の素晴らしさを、知らない家庭が多すぎると思うのです。知った上で、さらに受験をする学力を身に付けた上で、「受ける」「受けない」を判断する。そういったことができる塾を目指す意味でも、「受験文化を育てる専門塾」という意味合いを付けたかったというのは大きいです。
2 受験から逆算して必要な学びを見つけサポートする専門家としての自負
「受験専門塾」を名乗ったときに一番簡単なのは、受験校の過去問をひたすら解かせて、その解説することです。また、世にある「受験問題集」をテキストにして授業をすることも考えられます。ただ、そんなことは少し賢い大学生であればできることです。世の中には、ひたすら難しい受験問題に取り組ませて、大量の宿題を出して「受験専門」を謳うところもあると聞きます。
私が受験において一番大切にしているのは、子供自身が受験することに価値を見出していること(×合格すること)であり、そのために必要なサポートを見極めて適切に支援し、最終的に受験が可能な力に高めていくことが重要だと考えています。
これは一般的な「先生(学校・塾)」には極めて難しいことです。小・中学校のカリキュラムを理解し、その系統性を意識しながら、つまづきやすいポイントを把握した上で、それをクリアするための手立てや声掛けについて熟知している必要があります。指導する経験だけではなく、カリキュラムについて研究をした経験や、最新の教育動向からその歴史について知る経験がないと、なかなかできることではないと思います。
つまり、子供が受験するためにどうアプローチするかを「どの子も学力を高めて、受験までのロードマップを策定し、専門家としてアプローチする」という意思をもって指導する「専門塾」だということです。
まれに「専門塾」と聞いて、「受験しない子はいないから、ガンガン難しい問題だけを解くんですよね。その方がたくさん勉強できていいと思って。」的な意味合いで解釈される方も見かけますが、そうではないということは、今後発信していく必要はあるかもしれませんね…。
現在北海道・札幌市で「受験専門塾」を名乗る塾は、私が調べたところ当塾以外にはありません。これは北海道・札幌市の感覚として「受験」について少なからずネガティブなイメージがまだ大きいからだと思っています。受験する子供だけを対象にした塾では、塾生が集まらないと考えられているのも大きいです。そしてそれを専門的に指導できるスタッフを確保するのもかなり難しい。
それに加えて、子供の小さなうちから「難しい問題を解かせて勉強だけ無理やりやらせる」というステレオタイプの昭和的感覚が、親・祖父母世代に根強いのだと感じています。そのあたりは、北海道の受験の実態を見ると見えてきます。(参考記事:北海道「お受験(小学校受験)」の実態(1) 1強の小学校受験対策 – 北海道初「小学受験(お受験)・中学受験」専門塾)
そういった背景を踏まえながら、子供の考えを大切にし、保護者の皆さんと話し合いながら、一番いい受験に向かっていける塾を目指して、あえて「受験専門塾」を名乗っています。
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