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プリント学習をどう進めるか(2 知識・スキル)

1 心の在り方「成長を楽しむ」
2 知識・スキル「やり方は『教える』」
3 考え方「答えより『なぜそうなるか』」

今回は、2 知識・スキル「やり方は『教える』」です。

得てしてやりがちな失敗としては、子供の実態がわからず、問題の分析もせず「やってみよう!」と問題をいきなり解かせることです。「1心の在り方」でも書いたとおり、子供は基本的には「知らない、できない、わからない」のですから、まずは「教える」ことが大切です。ただ、「何を」「どの順番で」教えるかが教える側のテクニックになります。

2-1 まず「できない」を共有する

 できる問題は教える必要はありません。教えることにがんばりすぎると、一方的な知識伝達型の学習になってしまいます。子供の主体的に「学びたい」という気持ちを育てるためにも、現状把握が大切です。最初は「できない」を共有します。

2-2 問題を説明しながら、考え方を伝える

 例えば、「しりとりだから、最後の文字が次の最初になるよね。これはメダカだから…」などと説明していきます。ポイントは、「子供が口を出していい雰囲気で」説明すること。よく子供は途中で分かった気になって「わかった!自分でできる」と言うことがあります。その時は説明を止めて自分でやらせてみるのも大事です(間違えることの方が多い印象ですが、それも大事な体験です)。ずっと聞いているようなら、最後まで説明してかまいません。最後に「どう?できそう?」と聞いてみましょう。

2-3 答えを示す

 説明しても分からないのであれば、答えを示します。例えば、「『か』で始まって、『る』で終わる言葉なので、『カエル』が答えだね。だからカエルに〇をつけるよ」と、こんな感じです。「答えを教えたら、答えだけ覚えてしまうのでは?」と心配されるかもしれませんが、問題ありません。「答えを出せる」というのは、子供にとってとても安心できる状態です。その場合、大事なのは「答え」ではなく、「なぜそうなるのか」ですから、ポイントとなるのは実は2-2での「考え方を伝える」の部分を、子供なりの表現で再現できるかです。ですから、答えそのものはそれほど大切ではないのです。

2-4 考え方の説明を促す

例えば、「答えはカエルだけど、なんでそうなったんだっけ?」と聞いてあげます。多くの場合答えられないので、一緒に寄り添って、考え方を確認していきます。

以上が、初めて解く問題との向き合い方の基本形です。特に2-4は時間をおいて繰り返しやる問題でも、やると効果が大きいです。

また、2回目以降の学習では「1回目は教わったからできたけど、わからない」が起きます。子供が「わからない」と言った時のポイントは、どうして「わからない」と感じているかを分析することです。主な要因は、

(1) 問題の説明(状況・意味など)
(2) 必要な知識(語彙・季節感・数的感覚など)
(3) 答え方(○をつける、線で結ぶ)
(4) 集中力がなくなった

などです。子供にわかる言葉でいうならば、

(1)-1 何を聞かれているか分からない→全体的に分からない
(2)-1 「これ」が分からない→部分的に分からないものがある
(3)-1 どうすれば(どう答えれば)いいか分からない
(4)-1 もう疲れた…

理想的なのは、(1)-1~(4)-1を子供自身が言うことですが、最初は難しいです。まずは、「わからない」「できない」と言われたときに、「そうだね。難しいよね」と受け止めた後に、「じゃあ、何を聞かれているかが(全体的に)わからない?」と聞いてみます。もし、それがわかるようなら「分からないものはどれ?」と聞いたり、「じゃあ、どうすればいいかわからない?」などと聞いてみます。この(1)-1~(4)-1はカードにして、指差しで選ばせてもいいです。時には「3つともわからない」となるかもしれません。わからなさに寄り添う意味でも有効なアイテムとなるでしょう(意思表示絵カードなどが近いです)。

次は(3 考え方「答えより『なぜそうなるか』」)です。


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