「言ってくれたのは助かる。でも、もうちょっと早く言ってくれたら…」
そんな気持ちになる場面、日常の中で何度もありますよね。
子供の報告がギリギリになるたびに、心の中で小さな葛藤が生まれます。
親としては、段取りが狂うことにイライラしてしまうのも当然です。
でも、あとから冷静になると、「言ってくれただけでも助かった」「怒らなくてもよかったかも」と、モヤモヤが残ることもあります。
叱ることで、子供が「次は早く言おう」と思うこともあるかもしれません。
けれど、「言ったら怒られる」と感じてしまえば、次は言わなくなるかもしれない。
それは、親子の信頼関係にとって、少し残念な結果です。
受け止めるという選択肢は、簡単ではありません。
忙しい朝に余裕を持つのは難しいし、毎回「大丈夫だよ」と言えるほど、親も完璧ではない。
でも、「言ってくれてありがとう」「次はもう少し早く言えると助かるな」と伝えることで、子供は安心して次につなげられるかもしれません。
このシリーズでは、登校直前の“ギリギリ報告”をテーマに、保護者の戸惑いや気づきを3回にわたって考えてきました。
完璧な対応はできなくても、子供とのやりとりの中で、少しずつ信頼や成長が積み重なっていく。
そんな日々の小さな選択が、親子の関係を育てていくのかもしれません。
コメントを残す