🟠 第3回：見えにくい力、見逃していませんか？

〜読む速さ・計算の速さが、差を生む〜

「塾のテスト、後ろの問題がまったく手つかずで…」
「空欄が多くて、時間が足りなかったみたい…」
そんな経験、ありませんか？

実はこれ、読むスピードや計算の速さ＝処理スピードが関係していることが多いんです。
中学受験では、限られた時間の中で、問題を読み、考え、答えを書く力が求められます。
でもこの“スピード”は、なかなか見えにくい力。
特に、学校で行われる業者テストでは、その差が表に出にくいのです。

なぜなら、業者テストは時間に余裕があるから。
読むのがゆっくりでも、計算に時間がかかっても、じっくり取り組めば満点が取れてしまうこともあります。
つまり、「スピードがなくても“できているように見える”」のが業者テストの特徴。

一方、塾のテストや入試問題では、時間との勝負。
処理スピードが足りないと、後半の問題にたどり着けなかったり、焦ってミスをしたり…。
「力はあるのに、時間が足りない」
そんな子にこそ、スピードを意識したトレーニングが必要です。

もちろん、速ければいいというわけではありません。
でも、「速く正確に解く力」も、受験に必要な力のひとつ。
業者テストで満点を取っていても、塾のテストで苦戦しているなら、
それは「処理スピードを鍛えるタイミングかも」と考えてみてください。

次回予告：テストの難易度と合格しやすさは、同じじゃない
難しい問題でも合格できる？簡単でも落ちる？“合格ライン”の正体に迫ります！