📚 小4で漢字が書けなくなる!? その原因と、最初にやるべきこと(全3回)

「小学校4年生になったら、急に漢字が書けなくなった」
そんな声を耳にすることがあります。低学年の頃はスラスラ書けていたのに、なぜでしょうか。その背景には“語彙不足”という大きな問題があります。

低学年までは、漢字を「音」に当てはめて覚えることができます。「なんとなく見たことがある」「最近習った」――そんな曖昧な記憶でも、短い言葉なら正解できるのです。しかし、高学年になると状況は一変します。習う言葉は長く、複雑になり、意味を理解していないと書けません。

たとえば「ぼうえき」。意味が分からない子供は「望えき」と書いてしまうことがあります。音は合っているのに、字が違う。これは、言葉のイメージが頭にないからです。
さらに問題なのは、知らない言葉を調べる力がないこと。辞書を引いたことがない、ネットで検索しても説明が難しすぎて理解できない、大人に聞く習慣もない――こうなると、子供は八方ふさがりです。

では、どうすればいいのでしょうか。
一番大切なのは、漢字練習帳に出てくる言葉の意味をしっかり吟味することです。実は、漢字練習帳は語彙の宝庫。学校で習う言葉は、入試や学力の基礎になる重要な語彙ばかりです。ここをおろそかにして、ニュースや会話で語彙を増やそうとしても、効果は限定的。ニュースや会話は“補助”と考えてください。

学年が上がるほど、知らない言葉を知る方法を身につけることが重要です。
次回は、「漢字練習帳を語彙の宝庫にする方法」を具体的に紹介します。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA