🌱「うちの子、大丈夫?」——北海道の入試を考える(第1回/全3回)

「中学入試って、もう始めないと間に合わないんですよね?」
「小学校受験って、ペーパーも面接もやらなきゃいけないんですよね?」
そんな声を聞くことが増えました。北海道の入試は、首都圏や関西圏のような“激戦”とは少し違います。それでも、情報が少ない分、「何をどこまでやればいいのか分からない」という不安が、保護者の心に重くのしかかっています。そしてその不安は、知らず知らずのうちに子どもにも伝わり、プレッシャーとなってしまうこともあります。

北海道の中学入試では、倍率が2倍を超える学校もありますが、それには理由があります。たとえば、特待生選抜を含んでいたり、複数回受験できる仕組みの1回目として設定されている場合などです。つまり、単純に「人気が高くて難しい」というわけではなく、制度的な背景が倍率に影響しているのです。実際には、一般的な中学校入試で倍率が2倍を超える学校はごく少数です。

また、小学校受験では、ペーパーだけでなく集団行動や面接が重視されるのも、入試の性質を表しています。北海道の入試は、「希望者を落とすための試験」ではなく、「入学後に育てていける子を選ぶ試験」という性質が強いのです。“突出した能力”よりも、“必要な素地”を持っているかどうかが見られているのです。

だからこそ、まずは過度な不安を手放すことから始めましょう。「うちの子に合った準備は何か?」を考えることが、最も効果的な対策です。教科書の内容をしっかり理解し、自分の言葉で説明できる力。集団の中で落ち着いて行動できる力。それらを、日常の中で少しずつ育てていくことが、北海道の入試においては“最適解”なのです。


🔜次回は、小学校・中学校入試で実際に見られている力について、もう少し具体的に掘り下げていきます。


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