🌱「ペーパーだけじゃ不安」——入試で見られる“ほんとうの力”とは(第2回/全3回)

「うちの子、テストは得意だけど、集団行動が苦手で…」
「面接って何を見られるんですか?」
そんな声を、小学校・中学校受験を控えた保護者からよく聞きます。ペーパー試験の点数だけでは測れない部分があることに気づきながらも、何をどう準備すればいいのか分からず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

北海道の小学入試では、ペーパー以外の力が重視される傾向があります。小学校受験では、集団行動や面接が評価の中心になることもあります。
中学校受験では、一部の学校を除けば難問奇問よりも、教科書ベースを少し発展させた(中学受験問題集レベルではない)レベルの理解力や表現力が求められるケースが増えています。これは、入学後にしっかり育てていける子を選びたいという学校側の姿勢の表れです。

つまり、試験で見られているのは「今すごくできる子」ではなく、「これから育っていける子」。そのため、ペーパーの点数だけで一喜一憂するのではなく、日常の中で育まれる力——人との関わり方、言葉の使い方、自分の考えを伝える力——を大切にしていくことが、入試対策としても有効なのです。

「ペーパーだけじゃ不安」と感じるときこそ、子どもの“ふだんの姿”に目を向けてみましょう。入試は、子どものすべてを測るものではありません。むしろ、子どもの可能性を見つける場でもあるのです。


🔜次回は、北海道の中学入試において、どのレベルの学力を目指すのが現実的なのか——“最適解”について考えていきます。


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