🌱なぜ共感メッセージが重要なのか(2/3)

「返事くらいでそんなに変わるの？」
そう思うかもしれません。でも、共感メッセージは子どもの人間関係を左右する大切な要素です。

共感メッセージとは、「そうだね」「なるほど」「わかるわ」「確かに」など、相手の気持ちを受け止める言葉のこと。言語レベルとしては高めですが、もっと簡単な「あぁ」「うん」「そっか」でも十分効果があります。こうした言葉があるだけで、会話はスムーズになり、相手意識が育ちます。

当たり前のことを言うようですが、いま一度確認してください。あなたのお子さんが、友達との会話をしているときに『共感メッセージ』を使う姿が想像できますか？もしかしたら、「自分のことばかり話している姿」が浮かびませんでしたか？もしそうだとしたら、まずは言葉から学んでいく必要があるかもしれません。

トラブルを起こす子供に多いのは、返事ができない、感情を表出しないでおきながら、『なぜ自分の気持ちを理解してくれないのか』と自分の感情をぶつけてしまうこと。
返事や相槌がないと、誤解が積み重なり、衝突が増えるのです。

さらに、親がこうした言葉を使うと、子どもも自然に身につけます。家庭での言葉習慣が、子どものコミュニケーション力を育てる最大のチャンスです。

共感メッセージは、トラブル予防の“ワクチン”。まずは「返事」、次に「相槌」。この小さな積み重ねが、子どもの人間関係を大きく変えます。