(1)の内容は、小学校のお子さんがいれば、ある程度分かる内容もあったかもしれません。一方で、その親御さんたちも「以前思ってたのと違った」という感覚もあると思います。まだ、小学校の様子を知らないという方は、驚きもあるかもしれません。
さて、前回の①~⑩について事実だけ、簡単に確認することで、ある程度の共通理解を図ろうと思います。
① プログラミングの時間用の教科書がある →×
「『教科書』は『教科用図書』の略名だから、そもそも「プログラミング」は教科じゃない!」的な話は置いておきましょう。まず、専門で使う図書はありません。指定図書(昔の道徳の「副読本」的なモノ)もありません。
② 教科「プログラミング」というのが、時間割にできた →×
時間割にはありません。
③ プログラミングの時間は、学校で配られたPC等について学ぶ →×
道具としてPCを使うことはあっても、PCについて学ぶ時間ではありません。そもそも、時間割(プログラミングの時間)があるわけではないので、それは各小学校、別の時間をうまく使って学んでいます。
④ 学習内容には、プログラミング言語に係るものがある →×
プログラミング言語については、一切勉強しません。代わりにコードをまとめているブロックを使って学びます。ですから、言語については一切知る必要がありません。
⑤ プログラミング教育は、5年生以上で行われる →×
「プログラミング的思考」を育む題材の例として、5年算数(三角形の角)や6年理科(電気の性質や働き)が示されています。が、そもそもプログラミング教育の目指すところの内容は、小学校1年生から盛り込まれています。
⑥ プログラミングの時間数は、道徳と同様の年間35時間である →×
「プログラミングの時間」というのはありませんので、授業時間数では0時間です。プログラミング教育の目的の達成に使われる時間は、各教科等(国語、算数、生活、理科、社会…)のあらゆる時間が該当します。
⑦ プログラミング教育は、専用のアプリを使って学習する →×
よく使われるのは、scratchというアプリです。国から出た「プログラミング教育の手引」の中で、例示として示されていたものです。その後、各都道府県・市町村教委が使い方の研修をした結果として、みんな使っているというものであり、LEGOやマインクラフトを使っている学校もあります。デジタル教材を使うことが前提となっていますので、いずれかのアプリや教材を使っているはずです。
⑧ 評価は、国語や算数と同様に、指導要録で数値で記録される →×
プログラミング教育の評価は、各教科等(例:算数)と一体的に行われるので、それだけでの評価はしません。道徳のような記述評価もありません。こんなのがあったら、先生方正直しんどい!
⑨ 授業は、プログラミング担当の先生が行う決まりがある →×
基本、担任の先生がするのが大半です。学校で詳しい先生が特別にする場合もありますが、これは「各学級で差が出ないような配慮」の要素が強く、「より専門的な知識をつけるため」ではないのが実情のようです。
⑩ 中学校・高校には小学校のプログラミングに関連する内容はない →×
一番わかりやすいのは、高校の「情報Ⅰ」です。中学校では「技術・家庭」の時間に連絡しています。「情報Ⅰ」は共通テストの教科の一つになりましたので、プログラミング教育は今後どんどん整備されていくと思われます。
ここまで読んできて、「プログラミング」に対してもっていたイメージは少し変わってきたと思います。同時に、様々な疑問も出てきたはずです。「じゃあ、どの時間にプログラミングの勉強しているの?」「プログラミング教育で何を学んでいるの?」「どんな方法で学んでいるの?」などの疑問が出てきていれば、次の記事も楽しんでもらえると思います。
続きは次の記事で!
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