ここまで見てきた通り、
子供が自分から動くために必要なのは、
Space(余白)とPlay(自分で動く活動)です。
時間に余白があり、
その中で何をするかを選ぶ。
この繰り返しが、主体性を育てていきます。
では、実際にどう関わればいいのか。
ここで大切になるのは、
「やらせる」から「選ばせる」への転換です。
たとえば、FUYUNOでは基本的に宿題を出していません。
もちろん、家庭での学習が必要だと感じる場面はあります。
しかし、そのときでも一方的に課題を与えることはしません。
必ず、こう聞きます。
「こういうプリントがあるけど、やってみる?」
そして、そのプリントをやった方がよい理由は、
授業の中でしっかり伝えています。
意味や価値を理解した上で、
本人が選ぶ形にします。
すると、その課題は「やらされるもの」ではなく、
「自分で選んだもの」に変わります。
この違いは、とても大きなものです。
もししっかり取り組んできたら、
「自分で選んで、しっかりやってきたね」と認めることができます。
その行動には、自分で選んだ分だけ重みがあります。
一方で、やってこなかったとしても、
そこにも価値があります。
「少し難しかったのかもしれない」
「量が多かったのかもしれない」
そうやって、自分の選択を振り返るきっかけになるからです。
大切なのは、結果ではなく「判断した経験」です。
やるかやらないかを含めて、自分で決める。
その積み重ねが、学びを内側から生み出していきます。
固定化された「やるべきこと」を与え続けると、
子供は判断を手放してしまいます。
しかし、選ぶ余地を残しておくことで、
少しずつでも自分で考え、動くようになります。
気づけば、誰かに言われなくても
学びを選び取るようになっていきます。
だからこそ、私たち大人に必要なのは、
何かを足すことではありません。
むしろ、引くことです。
・詰め込みすぎない
・管理しすぎない
・選択の余地を残す
子供からSpaceとPlayを奪わないこと。
それが、結果として
「自分から学ぶ子」を育てる一番の近道だと、私は考えています。

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