子供が自分から動くために、何が必要か。

それは意外にも、「やらない時間」です。

第1回で触れたように、予定が埋まるほど、
子供は「自分で決める機会」を失っていきます。

一日が与えられたことで埋まっている状態では、
そもそも「何をするか」を考える必要がありません。

つまり、主体性は使われないまま眠ってしまいます。

ここで大切になるのが、**Space(余白)**です。

何も決まっていない時間があると、
子供は自然と選び始めます。

最初は、ぼーっとするかもしれません。
何もしない時間が続くこともあります。

でも、その時間があるからこそ、
少しずつ「何かしよう」という動きが生まれます。

そして、その中で生まれるのが**Play(自分で動く活動)**です。

たとえば読書。

周りに楽しそうな選択肢がたくさんあると、
本を手に取る理由はなかなか生まれません。

しかし、他にやることがない時間があれば、
結果的に本を開くことがあります。

最初は「仕方なく」かもしれません。
でもその経験が積み重なると、
やがて「自分から読む」行動に変わっていきます。

大切なのは、最初から理想を求めすぎないことです。

主体性は、きれいな動機から始まるとは限りません。

むしろ、「なんとなく」「仕方なく」
そうした小さなきっかけの積み重ねの中で育っていきます。

だからこそ必要なのは、
やることを増やすことではありません。

むしろ、減らすこと。

・余白をつくる
・選択肢を整理する
・考える時間を残す

そうした環境の中で、子供は少しずつ動き始めます。

「やらせる」ことで動かすのではなく、
「やらない状態」が動き出す条件になる。

この感覚を持てるかどうかが、
子供の変化を大きく左右していきます。

とはいえ、実際にどんな仕組みがあれば、子供が自分から動くようになるかがなければ、理想論にすぎません。実際の塾での取り組みを例に、次回の投稿でご紹介します。


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