もし、

「昨日学校で学んだことを20字で教えて」

と言われたら、どうでしょうか。

意外と難しいかもしれません。

学校ではたくさんのことを学びます。しかし20字しか使えないとなると、何を残し、何を削るのかを考えなければなりません。

実は、この作業こそが要約です。

要約というと、国語の問題を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし私は、要約は国語だけの学習ではないと思っています。

要約するためには、

・何が大切なのかを考える

・情報を整理する

・限られた文字数で伝える

といった力が必要です。

つまり要約とは、

「情報を選ぶ練習」

でもあるのです。

例えば授業のあとに、

「今日わかったことを一文で書いてみよう」

と言われると、多くの子供たちはまず考え込みます。

授業は理解していても、いざ短くまとめようとすると難しいのです。

なぜなら、学んだ内容の中から大事なことを選ばなければならないからです。

実は、この力はテストでもよく使われます。

記述問題では、知っていることを全部書けばよいわけではありません。

聞かれたことに合わせて、

必要な内容を選び、

簡潔にまとめることが求められます。

これは算数でも同じです。

考え方を説明するとき、

長く書くことよりも、

必要な情報を整理して伝えることが大切になります。

私は前回、百ます計算について書きました。

百ます計算が、

「思い付いたことを素早く書く練習」

だとすれば、

要約は、

「大切なことを選んで書く練習」

だと言えます。

そして、要約の良いところは短時間で取り組めることです。

「今日学んだことを20字で」

「読んだ本を一文で」

そんな小さな積み重ねでも十分です。

書くことは、長い作文だけではありません。

短い文章の中に大切なことをまとめる経験もまた、学びを支える大事な「書く力」につながっているのです。

次回はいよいよ最終回です。

家庭でできる「書く力」の育て方について考えてみたいと思います。


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