「書く力を付けるには、何をすればいいですか?」

このシリーズを書きながら、そんな質問を思い浮かべていました。

ここまで、

  • 書く力が得点に与える影響
  • 書く速さの大切さ
  • 百ます計算の意外な効果
  • 要約が育てる力

について考えてきました。

では、家庭ではどのような関わり方ができるのでしょうか。

私は、特別な教材よりも大切なことがあると思っています。

それは、

「書くことへのハードルを下げること」

です。

大人はつい、

「字をきれいに書こう」

「間違えないように書こう」

と言いたくなります。

もちろん大切なことです。

しかし、そればかりが先に来ると、

子供は「書くこと」そのものを避けるようになることがあります。

まずは、

書く。

とりあえず書いてみる。

そんな経験を増やしていくことが大切です。

また、書いたものを誰かに読んでもらう経験も大切です。

人は「伝わった」という実感があると、また書こうと思えるからです。

一言の日記でも構いません。

学習のメモでも構いません。

長い作文を書く必要はありません。

むしろ、

短くても続けることの方が大切です。

私は以前、百ます計算と要約について紹介しました。

百ます計算は、

「素早く書く練習」

でした。

要約は、

「大事なことを選んで書く練習」

でした。

どちらにも共通しているのは、

「たくさん書くこと」ではなく、

「書く経験を積み重ねること」

です。

そして、その積み重ねは家庭でもつくることができます。

書く力は特別な才能ではありません。

毎日少しずつ育っていく力です。

もし、

「うちの子はできるはずなのに結果が出ない」

と感じることがあれば、

知識や理解だけでなく、

書くことに慣れているだろうか。

そんな視点でも見てみてください。

このシリーズを通してお伝えしたかったのは、

書く力は国語だけの話ではないということです。

学力を支え、

考えを形にし、

相手に伝える。

そんな学びの土台として、書く力はこれからも大切な役割を果たしていくのだと思います。


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