〜「点数」よりも「その後」を大切に〜
小学校に通うお子さんを持つ保護者の皆さん、テストの結果に一喜一憂していませんか?特に業者テストや校内の単元テストで思ったような点数が取れなかったとき、「うちの子、大丈夫かしら…」と不安になる気持ち、よく分かります。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいのです。テストは本来、子供の「今の学びの現在地」を知るためのもの。ゴールではなく、次の学びへの出発点です。点数を取ることが目的になってしまうと、「できた・できなかった」だけが注目され、そこから何を学ぶかという本質が見えにくくなってしまいます。
一方で、学校側にも事情があります。成績をつける際、保護者や教育委員会に対して「根拠」を求められることが増え、テストの点数がそのまま成績に反映される傾向が強まっています。これは、教師の主観だけでは評価が難しいという現代的な課題でもあります。
だからこそ、私たち保護者が意識したいのは、「テストの結果をどう受け止めるか」。点数に一喜一憂するのではなく、間違えた問題から何を学べるか、どんな声かけが子供の前向きな姿勢につながるかを考えることが大切です。
このシリーズでは、テストの信頼性や妥当性、学校や家庭での活用の仕方、そして子供との向き合い方について、4回にわたって考えていきます。テストを「成長のきっかけ」に変えるヒントを、ぜひ一緒に探っていきましょう。
コメントを残す