表現力は、学校だけで育つものではありません。むしろ、日常生活の中でこそ、子供の語彙や伝える力は大きく伸びていきます。
家庭でできる工夫を、いくつかの視点から紹介します。


🏠家庭でできる表現力の育て方

  • 日常会話を“深める”
    • 「どうだった?」だけでなく、「どんなところが楽しかった?」「それって誰が言ってたの?」など、具体的な問いかけをする
    • 子供の話に対して「それってつまりどういうこと?」と、言い換えや説明を促す
  • 語彙を広げる読書習慣
    • 絵本や児童書を一緒に読み、登場人物の気持ちや場面の描写について話し合う
    • 読んだ後に「この話を友達に紹介するとしたら、どう説明する?」と問いかける
  • 作文や日記の習慣
    • 毎日でなくても、週に1回「今週の思い出」を書く時間を作る
    • 書いたものを親子で読み合い、「この言い方、いいね!」と肯定的なフィードバックをする
  • 言葉遊び・ゲームの活用
    • しりとりや連想ゲーム、言葉の意味当てクイズなど、語彙を楽しく増やす遊び
    • 「○○を使って3つの文を作ってみよう」など、語彙の使い方を広げる工夫
  • 親の“語り方”を見せる
    • 親自身が「今日はこういうことがあってね…」と、感情や状況を言葉で表す姿を見せる
    • 失敗や嬉しかったことを、具体的に語ることで、子供の表現のモデルになる

表現力は、特別な訓練ではなく、日々の積み重ねで育ちます。
「伝えるって楽しい」「言葉って面白い」と感じられる環境が、子供の力を自然に引き出してくれるのです。

この連載を通して、表現力が教科の成績に与える影響、そしてその力を育てる方法について考えてきました。
最後に、子供の言葉に耳を傾けることが、何よりの第一歩だということを、改めてお伝えしたいと思います。


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