「もっとやりたい!」が生まれるプリント学習
前回は、理由を聞く前にまず自信を育てることの大切さについてお話ししました。
親子で答えを確認し、自信を持って答えられるようになること。それは次の学びへ進むための大切な土台です。
では、その次は何でしょうか。
多くの場合、大人は子供にこう聞きます。
「どうしてそう思ったの?」
もちろん、考える力を育てるためには大切な問いです。
しかし、幼児にとって理由を説明することは意外と難しいものです。
答えはわかっていても、言葉で説明するのはまだ難しい。
そんな姿を見て、
「本当に理解しているのかな」
と不安になることもあるでしょう。
そこで私がおすすめしたいのが、
おうちの人が少しだけ間違えてみること
です。
例えば、子供が正しい答えを選んだ問題で、あえて別の答えを指さしてみます。
すると、
「違うよ!」
と教えてくれることがあります。
そのときに、
「えっ?どうして?」
と聞いてみてください。
すると子供は、
「だってね……」
と話し始めるかもしれません。
あるいは、
「答えを見て確認してみて!」
と言うかもしれません。
それでも構いません。
一緒に答えを見ながら、
「本当だ!お父さん(お母さん)が間違っていたね。」
と認めてあげればよいのです。
そしてその後で、
「なんでこれが正しいんだっけ?」
ともう一度聞いてみる。
すると少しずつ、自分の考えを言葉にできるようになっていきます。
ここで大切なのは、
理由を言わせることではありません。
理由を話したくなる場面を作ることです。
学校の授業でも、優れた先生ほど子供に一方的に説明を求めるのではなく、
「本当にそうかな?」
「先生はこう思ったんだけどな」
と問い返しながら考えを引き出します。
子供は誰かを納得させたいと思ったときに、より深く考え始めるからです。
これは家庭でも同じです。
おうちの人がわからない役になれば、子供は教える側になります。
すると学びは、
「教わるもの」
から
「伝えるもの」
へと変わっていきます。
私は、この瞬間をとても大切にしています。
なぜなら、
子供が先生になる時間
だからです。
自分の考えを伝えられた喜び。
相手にわかってもらえた嬉しさ。
それらは単なる知識の定着だけでは得られない経験です。
そして、この経験が積み重なると、子供は次第にこんなことを言うようになります。
「お父さんに問題出してあげる!」
実はそれが、次のステップの始まりです。
次回予告
STEP4 問題を出し合う
学びは一方通行ではありません。
親子で問題を出し合う時間の中に、「もっとやりたい!」が生まれる理由があります。

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