「うちの子、YouTubeばかり見ているんです」
保護者の方とお話をしていると、よく聞く言葉です。
宿題をする前に動画を見始める。
声をかけても返事がない。
気付けば何時間もたっている。
そんな様子を見ていると、
「このままで大丈夫なのかな」
と不安になるのは自然なことだと思います。
私自身も、保護者の方が心配になる気持ちはよく分かります。
ただ、そんなときに一つだけ考えてみてほしいことがあります。
もし明日、YouTubeが世界から消えたとして
もし明日の朝、突然YouTubeが世界から消えたとします。
動画は一切見られません。
お気に入りのチャンネルもありません。
ショート動画もありません。
そのとき、ご家庭の悩みは解決するでしょうか。
宿題をするようになるでしょうか。
家族との会話は増えるでしょうか。
自分から勉強を始めるでしょうか。
早く寝るようになるでしょうか。
どうでしょう。
私は、この問いを考えることに意味があると思っています。
本当に困っているのは何でしょう
もちろん、YouTubeの視聴時間を調整することが必要な場合もあります。
生活リズムが崩れていたり、約束が守れなかったりするのなら、ルールを考えることも大切です。
ただ、保護者の方のお話を聞いていると、
本当に困っていることは別のところにあることも少なくありません。
例えば、
「自分から勉強を始められない」
「時間の使い方が分からない」
「他に夢中になれるものがない」
「家族との会話が減った」
などです。
こうした悩みは、YouTubeがなくなれば自動的に解決するものでしょうか。
おそらく、それほど単純ではありません。
現象と原因は同じではありません
算数の授業でも、
間違えた答えを消しても、理解したことにはなりません。
大切なのは、その答えになった理由を見つけることです。
子育ても少し似ているように思います。
私たちが見ているのは、
「YouTubeばかり見ている」
という現象です。
でも、その奥には別の原因が隠れているかもしれません。
だからこそ、
「YouTubeをやめさせるにはどうしたらいいか」
の前に、
「私は何に困っているのだろう」
と考えてみることが大切なのかもしれません。
次回予告
もし明日、YouTubeが世界から消えたら、お子さんは何をするでしょうか。
勉強を始めるでしょうか。
それとも別の娯楽を見つけるでしょうか。
もし問題が次々と別の形に置き換わるのだとしたら、
私たちは本当に何に困っているのでしょう。
次回は、
「YouTubeが消えた日、あなたのお子さんは何をすると思いますか?」
という問いから、
“原因だと思っているものは、本当に原因なのか”
を考えてみたいと思います。

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