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国語のテストの成績に関する考察 ⑤当塾における現状の対策

国語のテストに係る考察をしていきます。ここでは、漢字や語句のような語彙に関する問題ではなく、読解問題についての考察を中心に進めます。

①授業とテストの乖離
②テストの問題の類型
③テストで問われる資質・能力
④点数が取れない子供の傾向
⑤当塾における現状の対策
⑥今後必要となる取組

前の記事で、「子供の特性」や「教科の特性」のお話を書きました。では、小学校・中学校受験専門塾FUYUNOでは今、どんなことをしているかを4つに分けて書いていきます。

1つ目の取組は、読解に必要な「語彙」を増やすことです。語彙は「使いこなす」レベルではなく、「どういう意味なのか分かる」程度で十分と考えています。英文読解で例えるならば、まずは「単語を覚える」と似た内容です。

現在、国語の時間として漢字の授業をしていますが、3年生以上になると熟語の意味を知らずに覚えようとしている子供がチラホラいます。特に「国語が苦手な子供」は語彙が少なく、「意味は分からないけど、この読み方はこの漢字」と覚えているケースも少なくありません。そのタイプの子供はよく、「音はあってるけど漢字が違う(例:「将来(しょうらい)」を「小来」)」ミスをよくします。語彙がないので、意味が分からず、漢字一文字の大まかな意味もつかめないのです。漢字練習は、漢字そのものが書けるだけでなく、語彙を広げるチャンスです。そして、書けるようになるためにも語彙は必要です。漢字練習の時には、「『将来』ってどういう意味?」「別な言葉でいいかえられる?」などを盛り込むことで、語彙を増やして文章の意味を理解しやすくしていきます。

2つ目は、「対話」を厳格にすることです。これは、授業内だけでなく普段の会話の中にも当てはまります。塾に来た子供には最初にあいさつした後、近況を聞いています。「今日の学校は何があった?」「最近、面白いことはどんなこと?」など(5W1Hのオープンクエスチョン)です。コミュニケーションに慣れていない子供は、反応できなかったり、「別に…」と避けるように話すこともあります。そういう場合は、「今日は6時間授業?」「ゲームはピクミンとかわかる?」など(Yes,Noで答えるクローズドクエスチョン)の質問をして、まずは対話をします。

授業中では、「○○についてどう思う?」と質問すれば、無反応は許されません。「考えているなら『考え中です』と言いましょう」「黙っているのは周りに迷惑をかけるのでやめましょう。」「わからないなら、わからないと言いましょう」などと、厳しくルール化されています。聞く態度をある程度強制的に高め、反応して表現することで「言語化」する体験をします。この力は、これからの時代は特に求められる資質・能力です。

(余談)とはいえ、まず「子供に指名しない」のが時間効率的には都合が良くて、一方的な知識伝達型授業が、「教えた感がある」ので講師・先生は満足感が高まりやすい…という罠があるので、これを意識的にやるのは正直、時間との戦いになります。授業の本質は「(教師が)教えること」ではなく、「(子供が)学ぶこと」なので、そのための時間を惜しんでは本末転倒ですが、まぁ…待てる時間に限界があることは、わからなくはない…というところです。

3つ目は、質問文の読み解きです。これはこれまで、②③で書いてきた内容です。要旨としては、「考えるな、探せ!」です。主観的な「思い」を応えるのではなく、客観的な「事実(本文)」を見つけることです。ただ、見つけるテクニックはあれど、それを支えるのは本文全体の「読解」です。そして、その「読解力」は「対話する力」と近似しており、「語彙」を必要条件としながら存在すると考えています。

最後の4つ目は、いわゆる「読解力」そのものを育てる取組です。実際に文章を読みながら、その文章が何を示しているのかを読み解くトレーニングを計画中です(これだけはまだ実践できていません)。国語は、文章あっての問題になります。そしてその文章には、著作権が存在します。いわゆる「読解トレーニング」的なことをするには、良質な「文章」と納得感のある「解答」が必要です。いくつかの教材を探す中で、「論理エンジン」や「読解力ドリル」など、候補になるものは絞れてきています。2025年度までに授業として確立できるよう準備中です。

続き⑥については…ただいま反響があまりないので、少しお休み中です。


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